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保育士を目指すあなたへ!就職前に知っておくべき4つのこと

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「保育士になりたい!」そう思ったきっかけは、なんですか?

「子どもが好きだから」「成長をサポートする仕事がしたいから」…理由は人それぞれですが、保育士という仕事は、とてもやりがいのある仕事です。

しかし、保育士として働く中で「思っていたのと違う…」と感じることも。

理想と現実のギャップに戸惑うことは、少ないに越したことはないですよね。

そのためにも、就職前に保育士の仕事についてしっかり理解しておくことが大切。

この記事では、現役保育士の私が「就職前に知っておくべき4つのこと」をまとめました。

保育士になりたいあなたが、自信を持って一歩を踏み出せるように、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1. 保育士の仕事は「保育」だけじゃない!?

保育士って、子どもと一緒に遊ぶのがメインの仕事じゃないの?

もちろん、お子さんと過ごす時間は保育士の一番大切な仕事です!
でも、保育以外にもたくさんの仕事があるんですよ。
ここからは、保育士の1日や仕事内容を詳しくみていきましょう。

保育士の1日のスケジュールは?

まずは、保育士の1日のスケジュールをご紹介。

勤務する保育園によって多少違うところもありますが、おおまかな流れはこのようになっています。

【1日のスケジュール】

6:45   早番出勤    

保育室の準備や申し送り確認、子どもたちの受け入れスタート!

8:00   登園対応    

健康観察や保護者とのコミュニケーションはしっかりとりましょう。

9:00   朝の会     

出席確認、その日の活動を説明します!

10:00   主活動     

天気が良ければお散歩へ、室内で季節の製作なども。

11:00   給食      

給食時間は年齢によって違います。食材のアレルギーチェックも!

12:00 午睡対応    

SIDS対策の睡眠チェックはしっかりと!記録も忘れません。

15:00 おやつ     

おやつは子どもたちの楽しみな時間のひとつ。

16:00 帰りの会    

年齢が上の子たちは、次の日の予定や持ち物を確認。

17:00 降園対応    

保護者に1日の様子を伝えます。親子のコミュニケーションのきっかけづくりをしましょう!

18:00 延長保育    

補食を提供します。掃除、保育室片付けも。

20:30 遅番退勤    

朝から晩まで長いようですが、保育士はシフト制が多いので、早番出勤、8時出勤、9時出勤、遅番出勤など園によってさまざまな勤務形態があります。

一番大切な仕事は子どもたちを「保育」すること。

安全な保育環境を整え、安心できる雰囲気の中で子どもたちと過ごします。

一人ひとり個性のある子どもたちに合わせて、発達や成長を促す関わりをすることが重要。

保育士がどう関わるかによって、子どもたちの発達や成長は目に見えて変わります。

保育士の仕事ってなにするの?

保育士にとって保育することは大切な仕事ですが、それだけではありません!

では、どんな仕事があるのでしょうか?ここから詳しくみていきましょう。

書類作成

年間指導計画、月案、週案、行事計画書、保護者向けのおたより、個別カリキュラム、連絡帳アプリ記入

行事準備

運動会や発表会、お誕生日会、季節の行事(七夕、クリスマスなど)

保護者対応

登園・降園時のコミュニケーション、個別相談

地域支援

未就園児対象の遊び広場

こうしてみるだけでもさまざまな仕事がありますよね。

書類作成や行事準備は、お昼寝中や保育中に交代で進められるようにしますが、イレギュラーなことが起こるのが保育園!

そう簡単にはいかないのが現実で、持ち帰って仕事をすることもあります。

また、大きな行事の準備は見えないところで意外と時間がかかるもの。

私は発表会で使う小道具を、夜な夜な作ったこともありました…。

行事前は残業が多くなる可能性大!なので、その点は、覚悟しておいた方がいいかもしれません。

また、近年特に重要度が増しているのが保護者対応。

保護者対応で重要なのはコミュニケーションスキルです。

私は2児の母として、保育園に子どもを預けていますが、一緒に過ごしていない分「今日は何をして過ごしたのか」「お友だちの仲良くできているか」「どんな様子でいたか」は、とても気になるところ。

保護者にとって、連絡帳や、登園・降園時に保育士の先生と話す時間は、子どもの様子を聞くのに貴重な時間です。

「こんな風に過ごしていた」「こんな成長があった」と一言添えると喜ばれますよ。

また、トラブルや怪我についても正しく伝えるのも保育士の役目。

その後の信頼関係にも影響するので、謝罪や今後の対策についても丁寧に伝えていきましょう。

保護者からの意見は、真摯に受け止めて対応していく姿勢が好感を生みます。

でも、自己判断は禁物!!

わからないことは自己判断せず、先輩保育士や主任、園長に聞いてくださいね。

想像以上のハードな体力勝負!?

保育士として仕事をする上で、忘れてはならないのは体力勝負な仕事だということ。

勤務中の大半は立ち仕事、子どもを抱き上げるなどの繰り返しの動作、年齢が上がれば遊び方もハードになります。

また、意外と見落とされがちなのが、喉の酷使。

子どもに声かけをしたり、歌ったり…と、お昼寝中以外はほとんど喋っているのではないかというくらい喉を使います。

保育士の仕事を続けていく上で、体力作りと健康管理は必須事項!

働き始めは慣れないかもしれませんが、しばらくすると仕事における自分の体力と健康状態がわかってくるようになります。

高いパフォーマンスはもちろん大事ですが、闇雲に全力投球!で続く仕事ではありません。

上手に休息する力、うまく手を抜く力を身につけてくださいね。

2. 保育現場はチームワークが命!

保育士の仕事は、決して一人ではできません。

子どもたちの安全を守ることはもちろん、日々の保育を円滑に進めるためにも、他の先生方や関係職員とのコミュニケーションを密に取る必要があります。

コミュニケーションが必要なのは、こんな時!

  • 保護者対応の共有、連携
  • 体調不良やケガへの迅速な対応(看護師・保護者との連携)
  • 行事準備やクラス運営の方針を全員で統一  など

例えば、私が勤務している保育園では、お昼寝中に必ず申し送りを行います。

子どもの体調不良や、トラブル、保護者対応など、遅番への引き継ぎにもなりますし、「私は知らなかった!」を防ぐために大切な時間です。

では、チームワークを深めるために心がけたいこととは何でしょうか?

わからないことは素直に聞く

経験豊富な先輩から学ぶ姿勢が大切です。どんどん質問しましょう!

報告・連絡・相談をこまめに行う

「これくらい大丈夫」と思わずに共有することが大事です。小さいことでもあとあと命取りに…。

お互いを尊重する

価値観の違いを理解し、協力し合う姿勢を持ちましょう。いろんな考えの保育士がいて面白いですよ!

実際に働いてみると、保育士同士のコミュニケーションがスムーズな園は働きやすく、行事や急な対応もうまく回ることが多いです。

最初は緊張するかもしれませんが、「わからないことは素直に聞く」「報告・連絡・相談をこまめに行う」を心がけるだけで、グッと働きやすくなりますよ。

3. 「給料」や「休み」のリアルな実情

「保育士は大変なわりにお給料が低い」と耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

近年は保育士不足を受けて待遇が少しずつ改善されています。

とはいうものの、仕事内容は多いのになかなかお給料が上がらないというのは正直なところです。

実際どうなの?保育士の給料と休日

保育士の給料や休日は、勤務する園の種類や地域によって大きく変わります。

特に公立と私立では待遇に差があるため、就職前にしっかり確認しておくことが大切!

保育士のお給料事情

1.月収:20万円〜25万円程度(地域・園によって差あり)
公立園の保育士は地方公務員です。自治体の給与規定に基づくため安定傾向に。

私立は園ごとに異なりますが、経験年数や役職に応じて昇給することもあります。

ただし、月収は手取り額ではありません!いろいろ引かれると手元に残る分はこれより減るので注意!

2.ボーナス(賞与):年2回が基本(夏・冬)
公立園では私立よりも手厚いケースが多く、年4.5ヶ月分支給されることもあります!

私立園では年2ヶ月分〜3ヶ月分が一般的。

私立園だとボーナスは運営法人の経営状態によっても変わります。

私が初めて勤めたところは年に1回1ヶ月分しか出ませんでした…。

3.その他の手当

  • 資格手当(保育士資格に対する手当)
  • 住宅手当(都市部では家賃補助制度を設ける園も)
  • 役職手当(クラス担任・リーダーなどの責任者に支給)

園によっては処遇改善手当(国からの補助金)が支給されるため、毎月の給料にプラスαが期待できることも。

もっと手当が多くなることを切に願います!

保育士の休日事情

1.週休2日制が基本(ただし土曜出勤の可能性あり)
土曜保育がある園では交代で勤務し、平日に振替休日があることが多いです。

行事などは休日出勤になることも!

2.有給休暇:法定通り取得可能
行事前は忙しいので、取りづらいと思います。

希望申請は、カレンダーをよく見て早めに!

3.長期休暇:年末年始、夏季休暇あり
公立園ではカレンダー通り。

私立園も基本的にはカレンダー通りです。ただし園の方針によって異なる場合もあります。

お給料やお休みは園によって大きく違うので、気になる場合は就職前にしっかり確認しておくと安心。

私の経験から、職場選びで一番大切なのは「自分の価値観との相性」です。

でも、お給料や適度なお休みがないと、仕事へのモチベーションが下がりますよね。

園の保育方針や職場の雰囲気、お給料や休日の取り方も自分に合っているかどうか、長く働き続けるためには重要なポイントになります。

4. それでもやっぱり「保育士は楽しい!」

保育園での仕事は、体力的にも精神的にも大変なことがたくさんあります。

しかし、他の仕事では味わえない喜びや感動を感じる瞬間も多く、保育士だからこそ経験できる特別なやりがいがあるんです。

保育士のやりがいは「子どもの成長」

保育士の仕事をしていて、一番やりがいを感じられることといえば、やっぱり「子どもの成長」に尽きます。

小さな子どもたちの、できなかったことが少しずつできるようになっていく姿を見守ることは、何にも代えがたい喜びです。

例えば、入園当初は泣いてばかりだった子が、数ヶ月後には笑顔で「先生、おはよう!」と元気に挨拶してくれるようになった子。

一回もできなかった縄跳びを、運動会の当日まで練習して、なんと二重跳びまでできるようになった子。

なかなか言えなかった「ごめんね」を、自分から言えるようになった子。

子どもたち一人ひとりの成長は、何度経験しても心が温かくなります。

どんなに大変でも、子どもたちの成長と笑顔で溢れている保育士の仕事は、私の誇りです。

保護者からの感謝が励みになることも

子どもたちだけでなく、保護者の方々からいただく感謝の言葉も、大きなやりがいにつながります。

ある日、保護者の方から「先生が担任だったから、安心して仕事に行けました」と、お手紙をいただいたことがありました。

保育士は、子どもとだけでなく保護者とも信頼関係を築くことが大切。

どんな小さなことでも成長を共有したり、悩みに寄り添ったりすることで、「ありがとう」という言葉をもらえる機会が増えます。

子どもと保護者の、大切な一つひとつの家庭を支えている仕事だと思うと、やりがいがありますよね。

あなたも、そんなやりがいを感じられる保育士を目指してみませんか?

大変なこと以上に、喜びや幸せを感じられるこの仕事を、ぜひ一緒にやっていきましょう!

まとめ

保育士は、決して楽な仕事ではありません。

でも、子どもたちの成長を支える尊い仕事であり、心からやりがいを感じられる仕事です。

「この園で働きたい」と思える場所に出会えるよう、ぜひ自分の目で確かめ、納得のいく職場を見つけてください。

そして、最初から完璧な保育士になる必要なんてありません。

私も失敗ばかりですが、子どもたちと一緒に成長していける保育士でいいんです。

この記事が、保育士としての一歩を踏み出す、あなたの大切なきっかけになっていれば嬉しいです。

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