卵アレルギー負荷試験レポート|入院から外来へ!ゆで卵チャレンジの記録

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外来での負荷試験と聞くと、当日の流れやどれくらい時間がかかるのか、入院とは何が違うのか—不安になりますよね。

私の2歳の子どもは卵による消化管アレルギーがあり、以前大学病院で負荷試験入院をしましたが、途中で発熱し検査は中断。

その後、何度も予約しては体調不良で延期となり、3ヶ月越しでようやく外来での負荷試験に挑戦することができました。

すべてのご家庭が同じ条件や進み方になるわけではありませんが、これから外来で負荷試験を控えている方や、「どんな流れなのか知っておきたい」という方の心の準備や安心材料になれば嬉しいです。

目次

なぜ外来負荷試験になったのか

負荷試験って外来でやるんですか?

外来での負荷試験といってもアレルギーによってやり方はさまざまです。
ここでは、我が子の消化管アレルギーの外来負荷試験について解説するので、参考にしてください。

我が子の場合、アレルギー症状は呼吸器系や皮膚症状ではなく、消化管反応(嘔吐・腹痛・下痢)が中心です。

医師からの説明では、消化管アレルギーは基本的に2〜3歳ごろに自然に改善していくことが多いタイプとのこと。

そのため、スモールステップで食べ進めて治療していくというよりは、成長や体の変化を待つスタイルが一般的。

我が子も、2歳になった月に負荷試験入院を予定しており、実際に卵黄段階までは順調に進んでいました。

しかし途中で発熱し、検査は中止となり、そのまま退院に…。

とはいえ、入院中に卵黄半分までクリアできていたこと、そして年齢的にもそろそろ様子を見てもいい頃だったことから、「次は入院ではなく、外来で全卵に挑戦してみましょう」と医師から提案がありました。

今回は、ゆで卵を1個食べきり、その後の様子を一定時間観察する方式。

入院ほど緊張感や負担はないものの、私としては当日までずっとドキドキしていました。

【負荷試験】当日の流れ

今回の病院では、待合室でゆで卵1個分をそのまま食べきる方式でした。

入院時のように段階的に少量ずつではなく、実際の食事に近い形で進めるとのことでした。

大まかな流れは次のとおりです

9:00|受付・体調チェック
当日は看護師による問診とバイタル確認
入院時は点滴ルートを取られましたが、今回は点滴なしでした

10:00|説明と準備、食べ始め
看護師から当日の流れと注意点を簡単に説明してもらい、ゆで卵を手元に用意してスタート
我が子は食べムラが強く、普段から少食
すぐ食べ終わるわけではなく、声かけや間を挟みながら、最終的に完食まで約1時間かかりました。

食後〜14:30|観察時間
食べ終わったあと、すぐに帰るわけではなく一定時間の観察があります。

過ごし方は比較的自由で、

  • スマホでYouTube
  • コンビニで飲み物を買いに行く
  • 待合ソファでお昼寝

など、入院時よりも生活感のある、いつものペースに近い時間を過ごせました。

14:30頃|診察・今後の方針説明
最後に医師から診察があり、体調に問題がないことを確認
その後、自宅での摂取量や頻度、今後のステップについて説明を受け、終了となりました。

結果的に、朝から夕方までほぼ一日がかりのスケジュールでしたが、入院時とは違う現実的で日常に寄った形で負荷試験が進められた印象です。

【負荷試験】持っていってよかったもの

外来負荷試験は待ち時間が長いうえに、子どもの性格や食事の進み具合によって必要になるものが変わります。

ここでは、当日持っていってよかったと感じたものをご紹介しますので、これから受ける方の参考になれば嬉しいです。

飲み慣れた飲み物

ゆで卵はパサつくので、特に食べ進める途中の口直し用として必須でした。

味や匂いが強くないもの(お茶・水・麦茶など)で、子どもが飲み慣れているものが安心です。

調味料(味変用)

ゆで卵1個は、想像以上に子どもにとって味が単調です。

我が子の場合、味付けがないと食べられないと思ったので、醤油・アンパンマンのふりかけを持参しました。

特に禁止されていた調味料はなかったので、子どもが好きな味にできたのはよかったです。

別味食品(我が家はカレー)

調味料だけでは飽きるかもしれないと思ったので、カレーを持参しました。

我が子はカレー嫌いなはずなのに、後半は味の変化がありがたかったのか意外なほど食べました。

絶対食べないだろうものでも、保険として持って行くのはありだと実感!

絵本・おもちゃ・タブレットなど

待ち時間がかなり長いので、時間を潰すためのおもちゃなどは持ち込んだ方がいいです。

我が家はスマホで動画を見せたり、待合室でアンパンマンのテレビがついていたのを見たりして過ごしました。

読むかと思って持参した絵本は数分で飽き、ほぼ出番なし…。

お絵描きセットでもおもちゃでも子どもが遊べるものは必須です。

ビニール袋とティッシュ

念のための吐き戻し対策として。

出番はありませんでしたが、あるだけで安心材料になりました。

当日の体調とその後の反応

結果から言うと、負荷試験当日は大きな症状は出ませんでした。

心配していた嘔吐・下痢・腹痛もなく、本人の様子も落ち着いていて、むしろ最後は「もっと食べたい!」という余裕の表情。

夜から翌日までの観察期間も変わった様子はなく、特に問題はありませんでした。

外来受診後に医師から言われたこと

最後に診察を受け、今後の進め方について説明がありました。

今回ゆで卵1個をクリアできたことを踏まえ、次のステップは次の通り

  • なるべく間隔を空けすぎないようにする
  • 自宅で ゆで卵またはかた焼き卵を2、3度摂取
  • 問題なければ次の段階として卵入り加工品へ進む

加工品の順番については、「加熱がしっかりされているもの → 加熱が弱いもの」という順で試すようにとのことでした。

今後のステップ例(医師指示)

段階食べるもの調理状態
Step 1ゆで卵・かた焼き卵高温・しっかり加熱
Step 2卵入りクッキー・パン加熱済み加工品
Step 3卵入りパンケーキ・蒸しパン比較的しっとり・加熱は強め
Step 4プリン・カスタード加熱弱め・半固形
Step 5日常食として自由摂取へ(問題なければOK)

※もちろん家庭や症状によって順番は違うので、医師の指示が最優先です。

次の受診までの流れ

今回の負荷試験はゴールではなく、食べられる状態を維持できるかどうかの観察期間のスタートでもあります。

次回は2ヶ月後の外来で経過を報告する予定です。

医師との約束は、食べられる食材が増えたらリスト化しておくこと。

もし途中で反応が出た場合は、その時点で止めて電話相談または受診。

問題なく進めば、アレルギー解除の最終判断となります。

まとめ

今回、外来での全卵負荷試験を受け、無事ゆで卵1個を食べきることができました。

途中で入院が中断になったり、予約が何度も延期になったりと、思うように進まない期間が長く続きましたが、私にとっても子どもにとってもひとつの大きな区切りになったと感じています。

外来負荷試験は、入院時ほど緊張感はありませんでしたが、待ち時間が長かったり、食べるスピードに個人差があったりと、それはそれで親も子も体力と集中力が必要でした。

でも、食べている時間も観察時間も、そして医師から「大丈夫」と言われた瞬間も、すべてが「前に進めた実感」につながりました。

もちろん、負荷試験はここで終わりではなく、むしろ今回からが本格的なスタートです。

これから自宅で食べ進め、加工品へステップアップし、経過を見ながら慎重に確認していきます。

不安と期待が入り混じる気持ちですが、食べられるようになる未来が見えたことが、今の私の支えになっています。

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